検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 23 件中 1件目~20件目を表示

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

使用言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

論文

Magnonic Casimir effect in ferrimagnets

仲田 光樹; 鈴木 渓

Physical Review Letters, 130(9), p.096702_1 - 096702_6, 2023/03

 被引用回数:3 パーセンタイル:76.59(Physics, Multidisciplinary)

量子場の真空ゆらぎによって創発されるカシミア効果は、古典力学には対応物が存在しないという意味において真に量子力学的な効果である。しかし、カシミア効果はこれまでフォトン(光子)を舞台に研究されており、磁性体中でのカシミア効果、特にそのカシミアエネルギーの膜厚依存性については十分な理解は得られていない。そこで本研究では格子場の理論の観点から、磁性絶縁体中のスピン波を量子化したマグノンに着目し、マグノン量子場により創発されるカシミア効果「マグノン・カシミア効果」及びその膜厚依存性を明らかにする。更に反強磁性絶縁体だけでなくフェリ磁性絶縁体(例:YIG)においてもマグノン・カシミア効果が創発することを示し、スピントロニクス分野で中心的な役割を担うYIGがカシミア効果の工学的応用を目指すカシミアエンジニアリング分野にとっても絶好の舞台であることを明らかにする。本研究は、マグノン・カシミアエンジニアリングの基礎学理の構築に大きく貢献することが期待される。

論文

The Japan Health Physics Society Guideline on Dose Monitoring for the Lens of the Eye

横山 須美*; 辻村 憲雄; 橋本 周; 吉富 寛; 加藤 昌弘*; 黒澤 忠弘*; 立崎 英夫*; 関口 寛*; 小口 靖弘*; 小野 孝二*; et al.

Journal of Radiation Protection and Research, 47(1), p.1 - 7, 2022/03

日本では、2021年4月に眼の水晶体の線量限度,実用量,水晶体線量の測定位置を改定する新規制が施行された。国際的な安全基準、国内のガイドライン、原子力規制庁の放射線安全研究推進費の成果などを踏まえ、日本保健物理学会(JHPS)放射線防護標準化委員会ワーキンググループでは、水晶体の線量モニタリングに関するガイドラインを作成した。JHPSワーキンググループでは、不均等な被ばくの基準と、水晶体の線量限度を超えないように設定された管理基準について議論した。2020年7月、JHPSガイドラインが発表された。ガイドラインは、本文,解説,26の質問の3部構成となっている。質問では、それに対応する回答を用意し、類似のケースにも対応できるように具体例を示した。水晶体の線量モニタリングに関するガイドラインの作成により、放射線管理者や作業者は、改正された規制をスムーズに遵守し、放射線防護を最適化することができるようになる。

論文

Development of guidelines on radiation protection for the lens of the eye in Japan

横山 須美*; 岩井 敏*; 辻村 憲雄; 橋本 周; 吉富 寛; 加藤 昌弘*; 黒澤 忠弘*; 立崎 英夫*; 関口 寛*; 小口 靖弘*; et al.

Proceedings of 15th International Congress of the International Radiation Protection Association (IRPA-15) (Internet), 8 Pages, 2022/00

In Japan, new regulations that revise the eye lens dose limit, operational quantities, and measurement positions for the dose of the lens will be enforced from April 2021. Based on the International and national guidelines, the results of the Radiation Safety Research Promotion Fund of Nuclear Regulatory Authority (NRA), and other studies, the Working Group of Radiation Protection Standardization Committee, the Japan Health Physics Society (JHPS), developed the guideline on the radiation monitoring for the lens of the eye. In July 2020, the guideline was published by the JHPS. The guideline consists of five parts: a main text, explanations, references, three attachments, and twenty-six questions. In the questions, the corresponding answers were prepared, and specific examples were given so that similar issues could be dealt with. In the working group, in particular, time was spent discussing judgment of the criteria of non-uniform exposure and the management criteria set to not exceed the dose limit to the lens. With the development of the guidelines on the radiation monitoring of the lens of the eye, the radiation managers and workers will be able to smoothly comply with revised regulations and optimize radiation protection.

論文

わかりやすい放射線物理学; 改訂3版

多田 順一郎*; 中島 宏; 早野 龍五*; 小林 仁*; 浅野 芳裕*

わかりやすい放射線物理学; 改訂3版, 305 Pages, 2018/03

本書は、放射線物理学の入門書である。高校卒業程度の学力のある読者を対象に、「高校の物理と放射線物理学をつなぐ」というコンセプトの下に、定性的な説明を主体としたできるだけ平易な解説を行っている。本書は、「放射線物理とは何か」から始まり、特殊相対性理論入門、量子論入門、原子及び原子核の構造、放射線、放射能、放射線と物質との相互作用、加速器、放射線量などの12章から構成される。

論文

Measurement of the isomer production ratio for the $$^{112}$$Cd($$n,gamma$$)$$^{113}$$Cd reaction using neutron beams at J-PARC

早川 岳人*; 藤 暢輔; Huang, M.; 静間 俊行*; 木村 敦; 中村 詔司; 原田 秀郎; 岩本 信之; 千葉 敏*; 梶野 敏貴*

Physical Review C, 94(5), p.055803_1 - 055803_6, 2016/11

 被引用回数:4 パーセンタイル:33.35(Physics, Nuclear)

The astrophysical origin of a rare isotope $$^{115}$$Sn has remained still an open question. An isomer ($$T_{1/2}$$=14.1 y) in $$^{113}$$Cd is an s-process branching point from which a nucleosynthesis flow reaches to $$^{115}$$Sn. The $$s$$-process abundance of $$^{115}$$Sn depends on the isomer production ratio in the $$^{112}$$Cd($$n,gamma$$)$$^{113}$$Cd reaction. However, the ratio has not been measured in an energy region higher than the thermal energy. We have measured $$gamma$$ rays following neutron capture reactions on $$^{112}$$Cd using two cluster HPGe detectors in conjunction with a time-of-flight method at J-PARC. We have obtained the result that the relative $$gamma$$-ray intensity ratio of the isomer is almost constant in an energy region of up to 5 keV. This result suggests that the $$s$$-process contribution to the solar abundance of $$^{115}$$Sn is negligibly small. We have found that the ratio of a resonance at 737 eV shows about 1.5 times higher than other ratios. This enhancement can be explained by a $$p$$-wave neutron capture. This result suggests measurements of decay $$gamma$$ rays to isomers are effective to assign the spin and parity for neutron capture resonances.

論文

福島第一原子力発電所事故に関する放射線防護上の課題と提言

山外 功太郎

技術士, 27(11), p.8 - 11, 2015/11

福島第一原子力発電所事故に関する事故調査報告書が、政府, 国会, 民間, 東京電力から相次いで発表された。日本保健物理学会は、これらの報告書を放射線防護の視点で検証し、第二期提言報告書として国内外社会に向けて発表した。これらの報告書から見出された放射線防護上の課題とは何か?原子力事故時における放射線防護体系の目指す方向性とは何か?これらの検証の結果、現在の原子力防災体制に多くの課題が存在することが見出された。

論文

会議報告; 第43回アメリカ物理学会プラズマ物理分科(APS-DPP)会議

久保 博孝; 洲鎌 英雄*; 村上 匡且*; 大澤 幸治*

プラズマ・核融合学会誌, 77(12), p.1252 - 1253, 2001/12

2001年10月29日-11月2日にLong Beachで行われた米国物理学会のプラズマ物理部門の第43回年会の出席者として、その概要(会議の構成,主な発表内容など)を、磁場閉じ込め実験,磁場閉じ込め理論,慣性核融合,プラズマ基礎に分けて報告する。

論文

村岡範為馳のこと

上原 和也

大学の物理教育,3, p.9 - 13, 2000/11

本稿は、日本物理学会物理教育委員会からの依頼に基づき執筆されたものである。村岡範為馳は日本物理学会の前身である東京数学物理学会の初代委員長(現会長)で、明治の初期にドイツに留学して、日本人として初めて外国の学術誌に論文を発表した。物理学が窮理学と呼ばれていた頃からの日本の物理学の歴史を概観して、村岡がドイツで行った電気抵抗の研究や、日本での日本魔鏡やX線発生実験についての研究の跡を辿っている。また、日本初のX線発生実験遂行にあたって、村岡の恩師であるレントゲンとの交流や当時の島津製作所の模様、それに村岡が音響学者として深くかかわった東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)と日本唱歌の誕生の背景が述べられている。

論文

Neutron scattering activities at JRR-3M

加倉井 和久*; 森井 幸生

Neutron News, 9(3), p.15 - 22, 1998/00

改造3号炉が完成して7年が経過したことを期して、設置されている中性子散乱施設と多様な中性子散乱研究に関する総合的な報告である。改造3号炉には中性子回折装置、三軸型中性子分光器、小角散乱装置、反射率計など多種類の装置が合計24台設置されている。これらを利用して、原研では先端基礎研究センターが中心となって構造生物学と強相関電子系、超低温、量子凝縮系の固体物理学の研究を特定して実施している。また大学では東大物性研を中心に全国共同利用体制をとり、固体物理学、ソフトマター科学の研究を推進している。これらの研究のトピックスや機器開発を簡潔に紹介し、研究の全体像を提示する。

報告書

精密周波数制御連続電磁波調査法の研究-先行基礎工学分野に関する平成8年度報告書-

長谷川 健; 真田 佳典*; 山下 善弘*; 渡辺 俊樹*

PNC TN7410 97-036, 67 Pages, 1997/08

PNC-TN7410-97-036.pdf:3.64MB

本研究では、地下に電磁波エネルギーを送り込み、それに対する地下の応答を観測することにより地下構造を解析する地球物理学的調査において、正弦波的に変化する電磁エネルギーの周波数を高精度に制御し、連続して長時間地下に送り込む手法について研究開発を行っている。本手法を採用することによって、調査深度の拡大や解析精度の向上ならびに調査機器の小型化を目指す。本年度は、広帯域にわたる電磁波現象の特性を把握するために、送信周波数が数十Hz$$sim$$数kHzと比較的低い周波数帯を利用して電磁誘導現象による地下の応答を測定し地下構造を解析する方法、及び、周波数が数十MHz$$sim$$数GHz程度の高い周波数帯を利用して、電磁波動の透過・反射現象から岩盤内の微細な構造(割れ目など)を検出する方法について、計算機シミュレーションにより検討した。

報告書

Thermal Fluid-Structure Interaction Analysis of ShieldPlug(II); Verification of FLUSH by Two-Dimensional Model

宋 小明*; 大平 博昭

PNC TN9410 96-102, 40 Pages, 1996/04

PNC-TN9410-96-102.pdf:0.91MB

高速炉の炉上部構造におけるカバーガス領域の熱流力特性と遮蔽プラグの温度特性とを連成させて解析する熱流体-構造連成解析コード(FLUSH)を、大洗工学センターで過去に実施した実験結果を用いて検証した。解析では、ナトリウム液面を模擬したアルミニウムの高温面からの輻射伝熱をも考慮し、カバーガスの自然対流による熱流力特性と回転プラグを模擬した構造物の温度場とを2次元体系でモデル化し、実験で行われたナトリウムミストを含まない8ケースの条件とした。解析の結果、8ケースの実験条件に対して、カバーガス領域の流速及び温度分布と模擬回転プラグ内の半径方向及び軸方向の温度分布の両者が熱的に連続した状態で得られた。また、本8ケースではカバーガス領域と模擬回転プラグ間の境界温度は同傾向であり、境界温度の平均値は実験結果と1.3%以下の差で一致した。さらに構造物内の温度分布は、カバーガス自然対流による影響が支配的であり、輻射伝熱の効果は比較的小さくアルミニウム板の温度が400$$^{circ}C$$以下であれば無視できることがわかった。

論文

1995年米国物理学会プラズマ物理分科会報告

木村 晴行

プラズマ・核融合学会誌, 72(2), p.170 - 171, 1996/02

1995年11月6日-10日に開催された米国物理学会プラズマ物理分科会の報告を行う。米国の磁気核融合開発予算の削減があったものの、全体の発表件数は前回並みであった。磁場閉じ込め核融合関係ではトカマクにおける反転磁気シアが話題の中心であった。TFTR、DIII-D、JT-60U等から反転磁気シアによる閉込めの改善、輸送解析、MHD安定性解析、非誘導電流分布制御による維持等、多くの発表があり、トカマクの性能向上に新しい展開が見られた。(概要及び磁場閉じ込め核融合分野の執筆を分担)

報告書

日本保健物理学会第29回研究発表会報告-環境安全管理に係る発表-

飛田 和則; 住谷 秀一; 森田 重光

PNC TN8450 94-006, 28 Pages, 1994/12

本報告書は、平成6年5月19日及び5月20日の両日にわたり、福井県敦賀市プラザ萬象で開催された日本保健物理学会第29回研究発表会において、動燃東海事業所から報告した発表のうち、安全管理部環境安全課から発表報告した「放射性物質の移行に関するダイナミックモデルの開発」及び「長半減期放射性核種の土壌環境中における挙動について」の2件をとりまとめたものである。今後とも、両件について検討を継続する予定であり、また関連する環境安全研究を進めていくなかで、参考にされたい。

論文

高等学校における原子力教育の現状に関する調査

上野 陽里*; 稲岡 真理子*; 中瀬 吉昭; 岡村 誠三*

Radioisotopes, 43(6), p.365 - 370, 1994/06

一般社会人の原子力・放射線利用技術などの新技術や巨大技術に対する知識や認識を知るための第一歩として、専門学校及び短大の1~3年生、その中でも次世代に大きな影響力をもつ女子学生を中心にこれらの知識や認識についてアンケート調査を行った。物理学の履修者は約40%、その中の1/4のものしか原子力科目を修了していない。物理学の基本的事項のいくつかの記憶状況の調査からは、約75%がこれらを忘れてしまっていることがわかり、原子力・放射線に関しても知識や認識がほとんどないと思われる。今日の社会生活における原子力・放射線の利用状況を考慮すると、高校教育の中の物理学の指導方針の検討とともに、調査で明らかになった現状をふまえて、社会人への原子力・放射線利用技術の普及を検討する必要がある。

論文

Planned Positron Factory Project

岡田 漱平

Proceedings of 2nd International Symposium on Advanced Nuclear Energy Research; Evolution by Accelerators, p.324 - 329, 1990/00

原研は、電子リニアックを用いて高強度単色陽電子ビームを発生させ、これを材料キャラクタリゼーションや基礎物理学に応用するポジトロンファクトリー建設計画の検討を開始しており、平成2年度には調査費が認められた。本報では、陽電子の種々のエネルギー領域での挙動とその分析への応用の上での利点、高強度単色ビームの発生方法、ポジトロンファクトリーで予定されている研究計画、および高出力電子リニアックの仕様などの概要を述べる。

論文

海洋物理学寄稿論文発表会(III)

福田 雅明

海洋科学, 2, p.71 - 74, 1970/12

海洋物理学寄稿論文発表会(III)では,海洋観測から海流構造分析・水塊分析などの発表があった.太平洋では南・北赤道海流の反流・潜流の解析,大西洋では湾流とその付近の構造解析が多かった.また,海洋物理学寄稿論文発表会(IV)では,化学要素に関する海況,光学要素に関する海況,測器に関する基礎的研究等が発表された.分野として間口の広いものになった.

口頭

大強度陽子加速器におけるバーチャル加速器ペインティング入射解析

原田 寛之

no journal, , 

J-PARC 3GeV RCSでは、LINACから負水素イオンの2つの電子を荷電変換膜で剥ぎ取り、陽子に変換しリング内へと同じ位相空間上に多周回に渡り重ねて入射し、大強度陽子ビームを形成している。この入射手法では、周回ビームが荷電変換膜に衝突した際に生じるビームエミッタンスやロスの増大に加えて、大強度陽子ビームでの空間電荷効果によるビームロス起源の増大も懸念される。そのため、荷電変換膜での衝突回数の抑制や空間電荷密度の緩和が大強度出力の実現には必須な研究課題である。RCSでは、この大強度出力に向けて「ペインティング入射」を採用している。ペインティング入射とは、多周回中に入射軌道やリング軌道を時間的に変化することで、周回ビームの荷電変換膜への衝突を低減し、かつ空間電荷密度を緩和させるために位相空間上の広い領域にビームを塗るように入射する手法である。本研究では、計算機上に構築したバーチャル加速器を用いて、所定のペインティング入射の制御を確立した。その結果は、RCSにおける大強度出力でかつ低ビームロスへと導いた。本講演では、RCSの紹介、ペインティング入射の調整結果、ならびに最新のビーム調整結果などを合わせて報告する。

口頭

中性子準弾性散乱を用いた筋収縮蛋白質及び水和水のダイナミクス解析

松尾 龍人; 荒田 敏昭*; 小田 俊郎*; 藤原 悟

no journal, , 

F-アクチン・ミオシンS1蛋白質及びそれらの水和水のダイナミクスを中性子準弾性散乱(QENS)を用いて調べた。蛋白質由来のQENSスペクトルの解析から、F-アクチン構成原子の滞留時間はS1よりも短く、静止原子の割合もF-アクチンの方が小さいことが分かった。これらの結果は、F-アクチンではS1よりも高頻度に揺らぐ原子の割合が大きいことを示唆している。水和水由来のスペクトル解析から、S1水和水の並進拡散係数はバルク水より小さいが、F-アクチン水和水のそれはバルク水と同等であることが分かった。水和水の滞留時間は両者共にバルク水より大きく、両者間に顕著な違いは見られなかったが、回転相関時間はF-アクチン水和水の方が短かった。これらの結果は、S1水和水の運動性がバルク水より抑制される一方、F-アクチン水和水はバルク水に似た高い運動性を持つことを示唆している。このような特徴を持つ水和水とF-アクチンの協調的な相互作用がF-アクチンの揺らぎを増大させ、ミオシン結合に最適な構造を取り易くさせていると考えられる。

口頭

Neutron diffraction experiment on $$delta$$-AlOOH and investigation of symmetrization of hydrogen bond

佐野 亜沙美; 服部 高典

no journal, , 

地球の下部マントルに相当する高温・高圧力下で安定であると報告されている鉱物にはいくつかあるが、第一原理計算によりその全てにおいて水素結合の対称化がおきていると予言されている。このうち$$delta$$-AlOOHでは、高圧下におけるX線回折実験やブルリアン散乱により、圧縮挙動や音速の変化が報告されている。本研究ではこれらの物性変化と、水素結合の対称化の関連を探るために、J-PARC、物質・生命科学実験施設の超高圧中性子回折装置PLANET高圧下中性子散乱実験を行った。実験では、$$delta$$-AlOOHについて、021反射の強度が高圧下で弱くなっていくのが観察された。これは$$P2_{1}nm$$から$$Pnnm$$への相転移を示唆しており、以前の単結晶X線回折実験の結果と調和的である。一方、差フーリエ解析では、水素の分布が二つの山をもっているのが確認され、$$Pnnm$$への相転移は水素がディスオーダーしたことによるものと考えられる。D化した試料では相転移圧が高圧側に移動することも明らかになった。

口頭

燃料デブリの経年変化における物理学的メカニズムに関する研究,1; 周期的な温度変動による総クラック長さの変化

鈴木 誠矢; 矢野 公彦; 渡部 雅之; 小泉 健治

no journal, , 

温度変動による燃料デブリの経年変化挙動を評価するため、熱膨張率および破壊じん性により代替物質を選定し、周期的な温度変動下でのクラック長さの変化を評価した。実際の燃料デブリが受けるとされる環境よりも過酷な温度変動条件ではあるものの、温度変動の影響により単位面積当たりの総クラック長さが増加することを確認した。

23 件中 1件目~20件目を表示